neopan 400 presto


今日の昼から、まさに虚を衝かれた気分で一日茫として過ごしてました。

まさかずっと愛用していた富士フィルムの"ネオパン400"が無くなるなんて...。
1月、2月と毎週末、街へ出かけモノクロで写真を撮っていただけにショックでした。

http://ffis.fujifilm.co.jp/information/articlein_0032.html

ネオパン400 PRESTOというのは富士フィルムから出ていたモノクロフィルムで
コダックのTRI-Xなどと並ぶ超定番フィルムです。



コダックの経営が傾いたのはニュースなどで報じられてました。 
コダックがフィルムを販売中止にして富士が細々と製造するものと思ってました。
しかし、どうなるかわかりませんね、世の中。

写真やりだして5年くらいになりますが、モノクロフィルムはすぐに使い出したと思います。
あのとき、急激に普及したデジタル1眼には興味を持てなくて妙な反発心やDIYさから強烈に惹かれました。
もちろんFUCK YOU HEROS/GLEN E.FRIEDMANSAVAGE SUPPORTTKKRさんの影響や憧れも強かったと思います。

例えるならば...
フィルムが無くなるというのは、レコードを製造しなくなる事です。
暗室でネガを印画紙に焼き付けるのは、レコードプレーヤーや針が無くなる事です。

モノクロフィルムで写真を撮るということは本当に面倒臭い。
写真を撮って、ある程度溜まったら風呂場で現像して乾燥させて、袋に入れて。
いっぱい水も使うし、酸っぱい匂いもする。環境にだって良くないです。
でもそういう面倒臭さがすごく愛おしかったりします。
モノクロの作業行程を"ウェットプロセス"と言いますが、だからこそデジタルには出ない"生臭さ"、"滑り"が出るのかも知れません。

斯く言う私も、デジタル1眼レフを使い出しフィルムを使う機会が減ってしまいました。
製造し続けてくれた富士フィルムには、感謝の言葉をお送りしたいです。
無くなるまであと3ヶ月と少し、楽しみながら撮り続けたいと思います。今までありがとうございました。